ザムザムの掘削(1)
アブドゥル・ムッタリブがカアバのアルヒジュルで眠っていると、夢でザムザムを掘るように、との啓示を受けた。
アブドッラー・イブン・ズライル・アルガーフィキが、アリー・イブン・アブー・ターリブからザムザムについて聞き、それをマルサド・イブン・アブドッラー・アルヤザニに伝え、彼がヤズィード・イブン・アブー・ハビーブ・アルミスリに伝えた話は次のとおりである。アブドゥル・ムッタリブは語った。「私がヒジュルで眠っていると、亡霊のような使者が現れ、『ティーバを掘れ』と言った。私が、『では、ティーバとは何ですか』と尋ねると彼は去った。翌日もそこで眠っていると、彼がまた現れて、『バッラを掘れ』と言った。『バッラは何ですか』、と私が尋ねると彼は去った。その翌日も彼は現れ、『アルマドヌーナを掘れ』と言った。『それは何ですか』と私が尋ねると、彼はまた去っていった。その翌日も私が眠っていると彼が現れ、『ザムザムを掘れ』と言った。私が『ザムザムとは何ですか』と尋ねると、彼は、
『それは、決して欠乏することも、枯れることもない、
それは、巡礼の集団に水を提供する。
それは、汚物と血肉の間に横たわっている、
白い羽のカラスが舞う巣の近くに、
アリがしつこくたかる巣の近くに』と言った」。
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