アブドゥル・ムッタリブの死と惜別の詩(4)
ホザーア族のマトルード・イブン・カアブは、アブドゥル・ムッタリブとアブド・マナーフの息子たちを悼んで詠んだ。
「おお、彷徨う旅人よ、
なぜアブド・マナーフの一族について尋ねなかったのか、
悲しいかな、もし汝らが彼らの故郷で住んだなら、
彼らは、汝らが傷つき、価値のない結婚をするのを妨げたであろう、
豊かな者が貧しい者と交じり合った、
貧者が彼らの財産となるように。
困難な時には寛大で、
貧者はクライシュの隊商と旅をした、
嵐の時に人びとを養う人びとと、
太陽が海に沈むまで、
おお、偉大な功績の人よ、あなたが滅びて以来、
あなたのような人に女の首飾りが触れたことはない、
あなたのような人を抱いた母親はいない、産まれたことがない
あなたの父のような人はいない、あのように寛大な人は、
惜しむことのないムッタリブ、客人たちの父」。
アブドゥル・ムッタリブが逝去すると、最年少の息子だったにもかかわらず、アルアッバースがザムザムの管理と巡礼者への水の提供を担当した。イスラームが降臨しても、この権利は彼の手にあり、使徒はかれの権利を承認し、今日に至るまでアルアッバースの一族がこの権利を保有している。
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