2012年7月2日月曜日

『預言者ムハンマドの生涯』第一巻(66)

系譜の続き


 ホザーアは次のように宣言している。「我らは、イエメン出身のアムル・イブン・アーミルの末裔である」。

 マリブ・ダムの決壊を予知した伝説のアズド族長。ある日、ネズミがダムに穴を掘っているのを見たアムルは、ダムの崩壊を予想、一族郎党を引き連れてイエメンから脱出した。これがきっかけで各氏族の移動の波が起こり、ガッサーンはシリアに、ラフムはヒーラに、アウスとハズラジはマディーナに移住した。ホザーアは、先にイエメンからマッカに移住していたジュルフムを追い出した。

 ムドゥリカ・イブン・イルヤースは、二人の息子ホザーイマとホザーイルをもうけ、彼らの母親はクダーア族の女だった。ホザーイマは、四人の息子、キナーナ、アサド、アサダ、アルホーンをもうけた。キナーナの母は、ウワーナ・ビント・サアド・イブン・カイス・イブン・アイラーン・イブン・ムダルである。

 キナーナには、四人の息子、アンナドゥル、マーリク、アブド・マナート、ミルカーンがいた。アンナドゥルの母は、バッラ・ビント・ムッル・イブン・ウッド・イブン・タービハ・イブン・イルヤース・イブン・ムダルである。ほかの息子たちの母は、別の女だった。

クライシュ一族の語源は、「タカッラシャ」〔結集〕である。クライシュ一族は、いったん分離したあと結集したことから、そう名付けられたと伝えられている。

 アンナドゥル・イブン・キナーナは、二人の息子、マーリクとヤハルドをもうけた。マーリクの母は、アーティカ・ビント・アドワーン・イブン・アムル・イブン・カイス・イブン・アイラーンといったが、ヤハルドの母であるかどうか、私は知らない。

 マーリク・イブヌン・ナドゥルは、息子フィフル・イブン・マーリクをもうけ、その母はジャンダラ・ビントル・ハーリス・イブン・ムダードル・ジュルフミといった。

 フィフルは、四人の息子、ガーリブ、ムハーリブ、アルハーリス、アサドをもうけ、彼らの母はライラ・ビント・サアド・イブン・ホザーイル・イブン・ムドゥリカである。

 ガーリブ・イブン・フィフルは、二人の息子、ルアイイとタイムをもうけ、その母はサルマ・ビント・アムル・アルホザーイで、タイムとその子孫は、アドラム族と呼ばれた。

 ルアイイ・イブン・ガーリブは四人の息子、カアブ、アーミル、サアマ、アウフをもうけ、最初の三人の母は、クダーア族のマーウィヤ・ビント・カアブ・イブヌル・カイン・イブン・ジャスルである。

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