象の物語に言及している詩(1)
神がアビシニア人をマッカから撃退し、彼らを罰せられたとき、全アラブは、クライシュ一族の名誉を称賛して、「彼らは神の民である。神は彼らのために戦い、彼らの敵の攻撃を撃退してくださった」、と言った。彼らはこの事件を題材にして、多数の詩を詠んだ。そのような詩を詠んだ者たちの一人である、アブドッラー・イブヌッ・ズィバリ・イブン・アディーユ・イブン・カイス・イブン・アディーユ・イブン・サアド・イブン・サハム・イブン・アムル・イブン・ホサイス・イブン・カアブ・イブン・ルアイイ・イブン・ガーリブ・イブン・フィフルは、次のように詠んだ。
「マッカの谷から退け、
いにしえより、その聖地は侵害されたことはない。
その地が聖別されたとき、シリウスは創造されていなかった。
いかに強大な者であってもその地を攻撃した者はいない。
アビシニアの司令官に何を見たか聞け。
何が起きたかを知る者は、無知な者に教えるであろう。
六万の男たちが家に帰らなかった。
帰っても病が癒えることはなかった。
アードとジュルフムが彼らの前にマッカにいた。
神は、その地をあらゆる被造物の上に定められた」。
「帰っても病が癒えることはなかった」、というのは、マッカで襲撃されて兵士たちに運ばれて帰り、サヌアで死んだアブラハに言及した言葉である。
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