象の物語に言及している詩(2)
サイフィーという名の、アブー・カイス・イブヌル・アスラトル・アンサーリーユ・ハトミーは、次のように詠んだ。
「それは神の御業であった、アビシニアの象の日のこと。
彼らは前進させようとしたが、動かなかった、
彼らはかぎ針を横腹に打ち込んだ、
彼らは鼻を裂き、引きちぎった。
彼らはナイフを鞭に代えて使った。
それを背に打つと傷ついた。
象は回って、来た方角に向いた。
そこにいた者たちは、不義の罪を負わされた。
神は、風を送って彼らの頭上から小石を降らせられた、
すると彼らは子羊のように押し合った。
彼らの神官は耐えるようにしかりつけた、
だが彼らは羊のように泣き叫んだ」。
またアブー・カイスは、次のように詠んだ。
「立て、そして汝の神に祈れ、そして触れよ、
谷に建つこの神殿の隅々に。
神は確証させる試練を軍の指導者に与えたもうた、
アブー・ヤクスーム〔アブラハ〕の日に。
彼の騎兵は平原に位置し、
彼の歩兵は遠くの丘の道にいた。
玉座の主の助けが汝にとどいたとき、
主の軍団は彼らを撃退した、
彼らは打ちのめされ、ほこりで覆われた。
彼らはしっぽを巻いて逃走したが、
ほんのわずかを除いて
ほとんど祖国へ帰りつく者はなかった」。
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