サイフ・イブン・ズゥー・ヤザンの旅と、ワハリズのイエメン支配(4)
タミーム族のアディーユ・イブン・ザイドル・ヒーリは、次のように詠んだ。
「サヌアに次いで何があるというのか、
惜しみなく贈り物を与えた王国の王がかつて暮らしていた。
その建造者は、流れる雲にまで築き上げた、
高い部屋は芳香を発した。
山で囲まれて、敵の攻撃から守護され、
その高さはよじ登ることもできない。
麗しきは夜のフクロウの声だった、
フルート奏者でさえそれに応えた。
運命はそこにペルシャ軍をもたらした、
騎士たちが列をなしてやって来た。
彼らはラバに死を積んで運んできた、
そばにラバの子を走らせて、
王子たちが砦の上で見つけるまで、
軍団が鉄の武器を光らせて、
その日は、彼らが蛮族とヤクスームに呼びかけるときだった、
『逃げる者は呪われよ』、と。
その日はいまだに語り継がれている、
しかしそれは、長い間威厳を保持して来た民族が滅んだ日であった。
ペルシャ人が先住の民族にとって代わった、
それは暗く、不気味な日であった。
トゥッバアの高貴な息子たちのあと、
ペルシャの将軍たちがそこに深く根を下ろした」。
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